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採用面接で見抜けない?入社後のミスマッチを防ぐ質問術

① このようなことで困ったことはありませんか?

「面接では非常に優秀に見えたのに、入社してみたら全く活躍できなかった」「すぐに辞めてしまった社員に理由を聞いたら、『思っていた会社と違った』と言われた」。採用面接での見極めの失敗は、高い離職率に直結し、企業に大きな損失をもたらします。なぜ、面接だけでは、その人材の本質を見抜けないのでしょうか。


② このような事が原因かも?

採用ミスマッチの原因は、面接が「候補者の一方的なアピールの場」になってしまっていることにあります。多くの企業は、候補者のスキルや経験、日本語能力といった「できること(CAN)」を問う質問に終始しがちです。しかし、定着と活躍のためにより重要なのは、その人の価値観や仕事への姿勢といった「ありたい姿(WILL)」や、自社の文化に合うかどうかという「カルチャーフィット」です。また、企業側も自社の良い面ばかりをアピールし、厳しい面や現実を伝えないため、候補者は過度な期待を抱いて入社し、その後の「リアリティショック」で離職してしまうのです 。


③ その解決方法とは

ミスマッチを防ぐ面接の鍵は、「対話」と「相互理解」です。候補者のスキルを確認するだけでなく、「これまでの仕事で、最もやりがいを感じたのはどんな時ですか?」「逆に、最も困難だったのはどんな状況で、それをどう乗り越えましたか?」といった、過去の行動や価値観を深掘りする質問(行動特性インタビュー)を取り入れましょう。また、「私たちの会社で、5年後どのような人材になっていたいですか?」と問いかけ、本人のキャリアパスに関する希望と、会社が提供できる機会が一致しているかを確認することも重要です。同時に、企業側も、仕事の厳しい側面や、入社後に乗り越えるべき課題について、正直に伝えること。このオープンな対話を通じて、お互いの期待値をすり合わせることが、入社後の不幸なミスマッチを防ぐ最善の方法です。


④ 原因と解決策のまとめ

原因

解決策

1. スキルや経験といった「CAN」の確認に終始している

1. 過去の行動や価値観を問う質問で、「WILL」や人柄を深掘りする

2. 候補者のキャリア希望と、会社の育成方針がズレている

2. 本人のキャリアパスに関する希望を聞き、自社で実現可能かを見極める

3. 企業側が良い面ばかりを伝え、入社後のギャップを生んでいる

3. 仕事の厳しい側面や現実も正直に伝え、期待値をすり合わせる

4. 面接官の主観や印象で、合否を判断してしまっている

4. 評価基準を明確化し、複数の面接官で多角的に評価する


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