5年後、10年後のビジョンは?外国人社員と共に描くキャリアパス設計ワークショップ
- takeshi kawamoto
- 7月18日
- 読了時間: 2分
① このようなことで困ったことはありませんか?
「外国人社員の定着支援として、いろいろな施策を試してきたが、どれも一時的な効果しかない」「結局、彼らが本当に求めているものが何なのか、分からない」。様々な定着支援策も、その場しのぎの対症療法では、根本的な解決にはなりません。彼らが本当に求めているのは、この会社で働き続ける「未来への希望」です。
② このような事が原因かも?
多くの定着支援策が失敗する理由は、それが会社からの一方的な「おしつけ」になっているからです。メンター制度も、日本語研修も、それ自体は素晴らしい施策です。しかし、それが本人のキャリアビジョンと結びついていなければ、「やらされ仕事」になってしまい、モチベーションは上がりません。問題の根源は、会社が彼らのキャリアの「オーナー」になろうとしている点にあります。本来、キャリアのオーナーは社員自身であるべきです。会社の役割は、彼らが自身のキャリアプランを描き、実現していくのを支援する「パートナー」であるべきなのです。
③ その解決方法とは
最終的な解決策として提案したいのが、外国人社員自身が主体となる「キャリアパス設計ワークショップ」の実施です。これは、上司や人事担当者がファシリテーターとなり、社員が自身の「5年後、10年後のありたい姿」を考え、発表し、共有する場です。ワークショップでは、会社のビジョンやキャリアパスモデルを情報提供しつつも、主役はあくまで社員自身。彼らが描いたビジョンに対し、会社としてどのような支援(研修、異動、プロジェクトへのアサインなど)ができるかを一緒に考え、具体的なアクションプランに落とし込んでいきます。このプロセスを通じて、社員は自らのキャリアの主導権を取り戻し、会社は彼らの成長を本気で支援するパートナーであるという、最も強力なメッセージを伝えることができるのです。
④ 原因と解決策のまとめ
原因 | 解決策 |
1. 定着支援策が、会社からの一方的な「おしつけ」になっている | 1. 社員が主体的に自身のキャリアを考えるワークショップを実施する |
2. 社員のキャリアビジョンと、会社の育成方針が乖離している | 2. 対話を通じて、個人の目標と会社の目標をすり合わせ、WIN-WINの関係を築く |
3. 会社がキャリアの「オーナー」になろうとして、本人の主体性を奪っている | 3. 会社は「パートナー」として、社員のキャリア実現を支援する役割に徹する |
4. 長期的な視点でのキャリア支援が不足し、将来への希望が見えない | 4. ワークショップで描いたビジョンを、具体的な育成計画と連動させる |
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