なぜ、御社の外国人スタッフは定着しないのか?「仕組み」の前に作るべき、たった1つのこと
- takeshi kawamoto
- 2025年12月24日
- 読了時間: 4分
その「仕組み」、順序が間違っていませんか?
「せっかく採用したのに、すぐに辞めてしまった」 「国籍の違う従業員同士でグループができてしまい、うまくいっていない」 「指示を出しても、なかなか言うことを聞いてくれない」
外国人雇用に取り組む多くの企業様から、このような切実なご相談をいただきます。 真面目な企業様ほど、これらの問題を解決するために綿密な「マニュアル」を作ったり、「日本語教育」を強化しようとしたりします。
しかし、多くの現場を見てきた私からすると、それは「順番が逆」なのです。 失敗の原因の多くは、法律や語学の問題ではなく、「人間関係・信頼関係」の欠如にあります。
今回は、ビザ申請のプロである行政書士としての視点だけでなく、実際に海外の学校や現場で泥臭く外国人と向き合ってきた「実践者」の視点から、外国人雇用を成功させるための本質をお伝えします。
1. 「点」ではなく「面」で接していますか?
一般的な登録支援機関や人材紹介会社のサポートは、いわば「点」での接触になりがちです。
入国時の空港送迎(点)
困ったときのスポット連絡(点)
3ヶ月に1回の定期面談(点)
これでは、本当の意味での信頼関係を築くのは困難です。 私たち行政書士事務所が実践し、推奨しているのは「面」での接触です。
私たちは、インドネシアのバリ島にある提携日本語学校に入り込み、現地の受入面接、日本語教育、生活指導、出国・入国の送迎、そして入社後の定期的な食事会や相談まで、「入社のはるか手前」から「入社後の日常」まで、切れ目なく関わり続けます。
この「時間の共有」と「多層的な関わり」こそが、最強のインフラになります。 入社した時点で既に「先生と教え子」あるいは「同志」のような信頼の素地ができているため、何かあった時の言葉の重みが全く変わってくるのです。
2. 外国人は「モノ」ではなく「ヒト」である
外国人雇用を「労働力の補充」と捉えて、効率化ばかりを求めてしまうと必ず失敗します。 特にアジア圏の方々は、日本人が現代社会で忘れかけている**「人との温かいつながり」**を非常に重視します。
単にネットで繋がった送出し機関から「人材」というスペック(モノ)として受け入れるのと、現地で彼らの家族や背景を知り、膝を突き合わせて語り合った「ヒト」として受け入れるのとでは、定着率に天と地ほどの差が出ます。
私たちが目指すのは、彼らが管理されなくても自ら動く「自走する組織」です。 それを実現するために、以下の環境を整えています。
相談相手を日本人・外国人の双方に用意する(多層化)
外国人のリーダーを選定・育成する
集団生活研修を通じて、横のつながりを作る
これらはすべて、彼らが孤独にならず、組織の一員として誇りを持って働けるようにするための「人づくり」の工程です。
3. 【実例】業務命令なしで始まった「自発的な勉強会」
信頼関係の土台ができると、彼らは驚くべき変化を見せます。 私たちが関わっている現場で、実際に起きている象徴的なエピソードをご紹介します。
あるチームでは、会社から一切の業務命令を出していないにも関わらず、仕事の前や終わった後の時間に、彼らが勝手にチームを作って日本語の勉強を始めたのです。
「もっと日本語をうまく話したい」 「もっと仕事の役に立ちたい」
そうした思いから自然発生したこの集まりでは、日本語が得意な先輩が「教える人」になり、後輩が「学ぶ人」になるという役割分担まで自然と出来上がっていました。
これこそが、外国人雇用の成功形です。 単に日本語学校や送出し機関から人材を受け入れるだけでは、この文化は作れません。 入国前からの信頼関係、リーダーの育成、そして「ここで成長したい」と思える環境づくりを徹底したからこそ、彼らは「やらされる仕事」ではなく「自分たちの居場所」として会社を捉え、自発的に努力を重ねてくれるのです。
4. 現場の課題を教育へ還流させる独自のアプローチ
私たちは現在、バリ島のパートナー校と強固な関係を築き、日本で実際に起きたトラブルや課題を、現地のカリキュラムに即座にフィードバックしています。
「日本ではこういう場面で誤解が生じやすい」 「日本語能力よりも、こういう気遣いが評価される」
これらを現地の教育段階から刷り込むことで、入国後のギャップを最小限に抑えています。ここまで入り込んで「人づくり」に関与している行政書士事務所や登録支援機関は、おそらく他にはあまりないでしょう。
外国人雇用は「人づくり」です
外国人雇用は簡単ではありません。しかし、手順と心を尽くして「信頼」という土台さえ作れば、彼らは日本人以上に熱心に、そして誠実に会社に貢献してくれるパートナーになります。
「ビザの手続き」だけでなく、「どうすれば彼らが輝き、組織が自走するか」。 そのための泥臭いけれど確実な「信頼構築の仕組み」について、本気で取り組みたいとお考えの企業様は、ぜひ一度私たちとお話ししてみませんか?
単なる労働力の確保ではない、心通う組織づくりを私たちが全力でサポートいたします。

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