「企業内転勤2号完全ガイド」第6回:【戦略的ビザ選択】「育成就労」「技人国」との違いは?自社に最適な在留資格を見極める
- takeshi kawamoto
- 7月31日
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外国人材の受け入れにおいて、目的と状況に応じた最適な在留資格の選択は、成功の第一歩です。「企業内転勤2号」は、他の主要な就労ビザとの関係性を理解することで、その独自の価値が明確になります。
vs. 育成就労制度
関係性: 「企業内転勤2号」は企業グループ内の異動に限定されます。一方、「育成就労」は、人手不足分野への人材確保を主目的とし、多くの場合、外部の監理団体が関与します 。
排他性: 最も重要な点は、「育成就労」の対象となる活動(建設、介護、特定の製造業など)は、「企業内転勤2号」の活動範囲から明確に除外されることです 1。自社の業種が「育成就労」の対象分野に含まれる場合、原則としてそちらの制度を利用することになります。
vs. 技術・人文知識・国際業務(技人国)ビザ
目的: 「技人国」は専門職としての業務遂行が目的ですが、「企業内転勤2号」は実践的なスキルの習得が目的です。
要件: 「技人国」は大学卒業等の学歴または10年以上の実務経験が原則必要ですが、「企業内転勤2号」に学歴要件はありません 。
活動内容: 「技人国」では原則として現場作業(単純労働)は認められませんが、「企業内転勤2号」では育成計画の一環として現場作業が可能です 。
このフローを参考に、自社の人材ニーズと外国人本人の状況を照らし合わせ、最適なビザ戦略を立てることが不可欠です。