top of page

特定技能の巡回監査チェックリストと対応時の注意点

更新日:2025年7月8日

特定技能の巡回監査は、特定技能外国人の適正な受け入れが行われているかを確認するために実施されます。監査では、雇用契約の適正性や労務管理、生活支援の実施状況など、多岐にわたる項目がチェックされます。

本記事では、巡回監査で確認される主なポイントと、それぞれの対応時の注意点を詳しく解説します。事前に準備を整え、スムーズに監査をクリアできるようにしましょう。

1. 受入企業の適正性の確認

監査で確認されるポイント

• 受入企業が特定技能の対象業種であるか

• 事業の継続性が確保されているか(財務状況など)

• 特定技能外国人との雇用契約が適正に結ばれているか

対応時の注意点

最新の雇用契約書を準備する

労働条件通知書と雇用契約書の整合性を確認する

給与の支払い記録(賃金台帳・給与明細)を整備する

特に給与や労働条件が法令に準拠しているかを重点的にチェックされます。労働基準法違反がないか、雇用契約の内容を再確認しておきましょう。

2. 労務管理の適正性

監査で確認されるポイント

• 外国人労働者の労働時間・残業時間が適正か

• 最低賃金を下回っていないか

• 社会保険・労働保険に適正に加入しているか

対応時の注意点

勤怠管理システムを活用し、正確な労働時間を記録する

給与明細を用意し、支給実績を証明できるようにする

社会保険・労働保険の加入状況を確認する

外国人労働者が適正な条件で働いていることを証明するために、勤務表や給与明細を監査前に整理しておきましょう。

3. 生活支援の実施状況

監査で確認されるポイント

• 生活オリエンテーションの実施記録があるか

• 生活相談窓口が設置され、対応履歴が残っているか

• 住居支援(寮・アパートの確保)が適切に行われているか

対応時の注意点

生活オリエンテーションの実施記録を整理する

相談対応の履歴を残し、外国人労働者の不安解消に努める

住居契約の内容が適正であることを確認し、契約書を準備する

外国人労働者が安心して生活できる環境を整備し、その記録を残しておくことが重要です。

4. 技能習得およびキャリア形成の支援

監査で確認されるポイント

• 技能向上のための教育・研修が実施されているか

• 特定技能2号へのキャリアパス支援が提供されているか

• 日本語能力向上支援が行われているか

対応時の注意点

技能研修の記録や実施計画書を準備する

特定技能2号への移行支援計画を整理する

日本語学習支援の履歴(受講証明や教材)を保管する

外国人労働者のキャリア形成を適切に支援していることを証明できるよう、研修計画や支援記録を整理しておきましょう。

5. 適正な支援計画の運用

監査で確認されるポイント

• 受入れ企業が支援計画を適切に実施しているか

• 特定技能外国人への支援内容が計画と一致しているか

• 支援の実施状況を証明する記録があるか

対応時の注意点

支援計画の内容と実際の支援活動が合致しているか確認する

定期面談の実施状況や記録を整備する

支援担当者の対応履歴を保存し、必要に応じて提出できるようにする

支援計画が実際に運用されているかどうかをチェックされるため、支援内容の記録をしっかり残しておくことが大切です。

6. 在留資格の適正管理

監査で確認されるポイント

• 外国人の在留資格が有効であるか

• 在留期間の更新が適切に行われているか

• 不法就労や資格外活動の防止策が実施されているか

対応時の注意点

在留カードのコピーを最新の状態で管理する

在留期間の更新スケジュールを事前に把握し、申請準備を行う

資格外活動が発生しないよう、雇用契約と就労内容を一致させる

在留資格関連のミスは重大な問題につながるため、定期的にチェックし、期限切れにならないよう注意しましょう。

7. コンプライアンスと法令遵守

監査で確認されるポイント

• 労働基準法、入管法に基づく適正な管理が行われているか

• 不正行為や虚偽報告がないか

• 適正な記録管理(賃金台帳、勤務表、支援記録など)がなされているか

対応時の注意点

監査前に必要な書類を確認し、抜け漏れがないか点検する

書類の内容に不整合がないかダブルチェックする

監査時には誠実に対応し、虚偽の説明をしない

適正な管理体制を整え、監査に備えることが重要です。

巡回監査当日の対応ポイント

基本姿勢

誠実かつ正確に対応する

必要な書類を事前に準備し、スムーズに提示できるようにする

監査官の質問には簡潔かつ明確に回答し、不明点は後日対応する姿勢を示す

事前に準備しておくべき書類

✅ 雇用契約書・労働条件通知書

✅ 勤怠管理記録・給与明細

✅ 社会保険・労働保険の加入証明

✅ 生活支援計画・実施記録

✅ 技能研修・日本語学習の記録

✅ 在留カードコピー・在留資格更新履歴

✅ 支援計画の実施状況記録

巡回監査に向けた準備を整え、適切な対応を行うことで、企業の信頼性向上にもつながります。特定技能外国人が安心して働ける環境を整えるために、しっかりとした管理体制を構築しましょう。

最新記事

すべて表示
「技人国ビザが厳格化された」という噂の真実と、企業が不許可を防ぐための具体策

「最近、技人国(技術・人文知識・国際業務)ビザの審査が厳格化されて、更新で不許可になるケースが増えていると聞きました。うちの会社は大丈夫でしょうか?」 外国人材を雇用する人事担当者様や経営者様から、こうした不安の声が多く寄せられます。 確かに審査は厳しくなっていますが、 「入管法が突然変わって厳しくなった」わけではありません。 本記事では、「技人国ビザの厳格化」の正体と、企業が適法に雇用し続ける

 
 
 
【担当者必見】今の外国人雇用は適法?不安を安心に変える「就労ビザ・理由書」の秘訣

「うちの会社で働いている外国人社員、今の業務内容で本当に適法なのだろうか?」 「現場の作業を手伝ってもらっているけれど、次回のビザ更新は大丈夫だろうか?」 今の外国人雇用は適法?大丈夫?と、ふと不安に思われた外国人雇用担当者の皆様へ。 昨今、「技術・人文知識・国際業務(以下、技人国)」をはじめとする就労ビザの審査が厳格化しているというニュースを耳にし、自社の雇用体制に漠然としたリスクを感じている方

 
 
 
【2026年03月最新】「技人国」審査厳格化の真実と対策。専門家が教えるキャリアパスとエビデンス戦略

近年、「技術・人文知識・国際業務(以下、技人国)」の審査が厳格化されたというニュースや噂をよく耳にするようになりました。 確かに、追加資料を求められるケースや不許可になるケースは目立っています。 しかし、入管法の趣旨を正確に理解して日々の申請業務に取り組んでいる実務家の肌感から言えば、**「何か法律やルールが根本的に変わったわけではない。本来あるべき姿(適正な審査)になっただけ」**というのが真実

 
 
 

コメント


© 2019 HR BRIDGE

bottom of page