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その研修、意味ある?外国人材の心に響く教育プログラムの作り方

① このようなことで困ったことはありませんか?

「時間と費用をかけて研修を実施したのに、現場で全く活かされていない」「研修中は熱心に聞いていたように見えたが、行動が何も変わらない」。良かれと思って提供した教育・研修が、期待した効果を上げていないと感じることはありませんか。それは、研修の内容や方法が、外国人社員の本当のニーズに合っていないからかもしれません。


② このような事が原因かも?

研修が失敗する主な原因は、日本人社員向けのプログラムを、そのまま外国人社員に適用してしまうことにあります。例えば、一方的な講義形式の研修は、日本語のヒアリング能力が高くない社員にとっては、内容を理解するだけで精一杯になってしまいます。また、日本のビジネス文化を前提としたマナー研修も、なぜそのマナーが必要なのかという文化的な背景の説明がなければ、単なる「奇妙なルールの暗記」になってしまい、応用が利きません。さらに、彼らが本当に学びたいと思っている実践的な業務スキルや、キャリアアップにつながる知識が不足していると、研修そのものへのモチベーションが湧かないのです 。


③ その解決方法とは

効果的な研修プログラムを設計するには、「双方向性」「実践性」「個別最適化」がキーワードです。まず、一方的な講義ではなく、ロールプレイングやグループディスカッションを多用し、参加者が実際に話したり、体を動かしたりする「双方向」の学びを取り入れましょう 。次に、ビジネスマナーであれば、お辞儀の角度を教えるだけでなく、「なぜ日本ではお辞儀が重要なのか」という文化的背景を説明し、実際の商談シーンを想定した「実践的」な練習を行います。そして、全社員に同じ研修を受けさせるのではなく、個々の日本語能力やスキルレベル、キャリア目標に応じた「個別最適」な研修プランを提示することが、学習効果を最大化し、定着支援へとつなげる鍵となります。


④ 原因と解決策のまとめ

原因

解決策

1. 一方的な講義形式で、内容を十分に理解できていない

1. ロールプレイングやグループワークなど、参加型・双方向の研修を取り入れる

2. 日本文化の背景説明がなく、マナーなどを丸暗記させている

2. 「なぜそうするのか」という文化的な背景や理由をセットで説明する

3. 研修内容が本人のスキルレベルやニーズに合っていない

3. 事前にニーズ調査を行い、レベル別・職種別の研修プログラムを用意する

4. 研修がキャリアアップにどう繋がるかが見えない

4. 研修とキャリアパスを連動させ、学ぶことへのモチベーションを高める


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