【飲み会が苦痛?】飲みニケーションが、文化の違いから逆にストレスを与えていないか心配…
- takeshi kawamoto
 - 7月9日
 - 読了時間: 4分
 
「こんな困りごとありますよね。チームの親睦を深めようと飲み会を企画したものの、宗教上の理由でお酒が飲めないスタッフや、そもそもお酒の場が苦手な外国人スタッフが、どこか楽しめていない様子。お茶やジュースで参加してくれてはいるが、周りの酔ったノリについていけず、疎外感を抱いているように見える。日本の『飲みニケーション』文化が、彼らにとっては逆に大きなストレスの原因になっていないか、心配になる。」
その心配は、インクルーシブな職場を目指す上で非常に重要です。「お酒を酌み交わせば、本音で語り合え、絆が深まる」という**「飲みニケーション」は、世界共通の価値観では決してありません。**むしろ、それを「当たり前」とすることは、お酒を飲めない・飲まない人にとっては、配慮に欠ける行為、時には「アルコールハラスメント」とさえ映ります。チームビルディングの目的は「飲むこと」ではなく、「親睦を深めること」。その本質に立ち返り、アルコールに依存しない、多様な全員が心から楽しめる交流の形を模索することが、これからの時代のマネジメントには不可欠です。
効果的な解決方法
「飲み会」という固定観念から脱却し、チームビルディングの選択肢を広げることが、すべての人にとって居心地の良い職場環境を創り出します。
「ランチ会」という選択肢: 最も手軽で、全員が参加しやすいのがランチタイムを活用した交流です。
時間内開催: 就業時間内に開催することで、プライベートな時間を尊重し、子育て中のスタッフなども参加しやすくなります。
食事が主役: 少し豪華な仕出し弁当や、皆でピザを頼むなど、「美味しいものを食べる」という共通の楽しみが、自然な会話を生み出します。
「共通の体験」をデザインする: お酒の力を借りずとも、一体感は醸成できます。共通の目標に向かって協力したり、一緒に体を動かしたりする体験は、より強い絆を生むことがあります。
アクティビティ型: ボウリング大会、ボードゲームカフェ、脱出ゲーム、BBQなど、チームで協力したり、競い合ったりするイベント。
文化交流型: それぞれの国の家庭料理を持ち寄る「ポットラックパーティー」や、お互いの国の文化を紹介しあうプレゼン大会など、多様性を祝福するイベント。
どうしても飲み会を開くなら「インクルーシブな飲み会」に: もし飲み会形式を選ぶのであれば、最大限の配慮をルール化します。
参加は完全に任意であることを明言する: 「不参加でも評価に一切影響しない」ことを明確に伝えます。
お店選びを工夫する: 美味しいノンアルコールドリンクが豊富なお店や、食事が自慢のお店を選びます。
時間と場所を明確にする: 開始時間と「終了時間」を事前に告知し、だらだらと続けない。「二次会」は原則として公式には設定しません。
アルハラの徹底禁止: お酌の強要や、「飲めないの?」といった発言は絶対にしない、させないというルールを事前に共有します。
こうすれば解決できる!脱・飲みニケーション!インクルーシブなチームイベントアイデア
以下の表は、多様なバックグラウンドを持つ従業員全員が楽しめる、新しい形のチームイベントのアイデアです。

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