【知らないうちに…】労働関連の法律が改正され、気づかぬうちに法令違反していないか不安…
- takeshi kawamoto
- 7月9日
- 読了時間: 3分
「こんな困りごとありますよね。日々の採用や労務管理に追われる中で、労働関連の法律がいつの間にか改正されている。『働き方改革』『同一労働同一賃金』といった言葉は耳にするけれど、具体的に自社で何に注意すればいいのか…。外国人材にも日本人と同じ法律が適用されるのは分かっているが、『知らなかった』が大きな問題に発展しないか、常に不安がつきまとう。」
その不安、コンプライアンス意識の高い人事担当者であればこそ抱くものです。労働関連法は、社会情勢に合わせて頻繁に改正されます。そして、そのすべてが**国籍に関わらず、日本で働くすべての人に等しく適用されます。**この大原則を理解し、法改正の情報を能動的にキャッチアップする仕組みを持つことが、企業と従業員、双方を守るための生命線となります。
効果的な解決方法
法改正の荒波を乗りこなし、気づかぬうちに法令違反となるリスクを回避するには、以下の3つのアクションが有効です。
大原則「労働基準法第3条」を心に刻む: 「使用者は、労働者の国籍、信条又は社会的身分を理由として、賃金、労働時間その他の労働条件について、差別的取扱をしてはならない。」これが全ての基本です。給与、手当、休暇、研修の機会など、あらゆる労働条件において「外国人だから」という理由は一切通用しない、と肝に銘じましょう。
情報収集のアンテナを高く張る: 法改正は、待っていても誰も教えてくれません。自ら情報を取りに行く姿勢が重要です。
一次情報を確認する: 最も信頼できるのは、厚生労働省や都道府県労働局のウェブサイトです。定期的に訪問し、法改正の概要やQ&A、パンフレットなどを確認する習慣をつけましょう。
専門家をフォローする: 信頼できる社会保険労務士(社労士)事務所が発信するメールマガジンやウェブサイトを複数チェックするのも有効です。専門家が実務レベルに噛み砕いて解説してくれます。
プロ(社会保険労務士)を味方につける: 最も確実で安心な方法は、労務管理のプロである社労士と顧問契約を結ぶことです。法改正の際には的確なアドバイスをもらえるだけでなく、就業規則の改定や助成金の活用など、日々の労務に関するあらゆる相談に乗ってもらえます。これは「コスト」ではなく、未来のリスクを回避するための「投資」です。
こうすれば解決できる!法改正対応チェックリスト
以下のリストを使って、自社の体制を定期的にチェックする仕組みを作りましょう。
チェック項目 | 具体的なアクション | 確認頻度 |
① 情報収集 | □ 厚生労働省のウェブサイトで最新情報を確認したか? □ 顧問社労士や専門メディアからの情報を確認したか? | 月1回 |
② 就業規則 | □ 現行の就業規則は、最新の法令に対応しているか? □ 法改正に伴い、変更が必要な箇所はないか社労士に確認したか? | 年1回(法改正時は都度) |
③ 同一労働同一賃金 | □ 外国人を含む非正規社員と正社員の間で、基本給、賞与、各種手当(通勤手当、役職手当など)に不合理な待遇差はないか? □ 待遇差がある場合、その理由を合理的に説明できるか? | 年1回(賃金改定時) |
④ 労働時間管理 | □ 36協定の内容を遵守し、時間外労働の上限を超えていないか? □ タイムカードや勤怠システムで、1分単位の正確な労働時間を把握・記録しているか? | 毎日/毎月 |
⑤ 年次有給休暇 | □ 年10日以上の有給休暇が付与される全従業員(外国人含む)に、年5日の有給休暇を取得させているか? □ 有給休暇の管理簿を作成し、適切に管理しているか? | 随時 |
⑥ 社内への周知 | □ 法改正や就業規則の変更内容について、外国人社員にも分かりやすい言葉(やさしい日本語など)で説明・周知しているか? | 変更時 |
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