top of page

【会議が沈黙…】外国人スタッフが会議で全く発言してくれず、意見が引き出せない…

「こんな困りごとありますよね。多様な視点を期待して外国人スタッフにも会議に参加してもらったのに、議論が白熱してくると下を向いて黙ってしまう。意見を求めても『特にありません』『皆さんと同じです』と返ってくるだけ。結局いつも同じ日本人メンバーだけで話が進んでしまい、何のために参加してもらったのか分からなくなる。」

その沈黙は、彼らに「意欲がない」からではないかもしれません。彼らの頭の中では、母国語で様々な意見が渦巻いているのに、**「言語の壁」「文化の壁」「心理的な壁」**という3つの大きな壁に阻まれて、発言できずにいる可能性が高いのです。「ネイティブの会話スピードについていけない」「上司に反対意見を言うのは失礼な文化で育った」「間違った日本語を話して、笑われたらどうしよう」といった不安が、彼らの口を重くしています。この壁を取り払う鍵は、会議の場を「意見を戦わせる場所」から「安心して発言できる場所」へとデザインし直すことにあります。


効果的な解決方法


活発な議論は、全員が安心して参加できる土壌があって初めて生まれます。その土壌を作るための具体的なアプローチは3つです。

  1. 会議の「前」が勝負!徹底した事前準備: 会議は始まる前から始まっています。最低でも会議の前日までに、アジェンダ(議題)と関連資料を共有しましょう。これにより、外国人スタッフは内容を予習し、辞書を引いたり、自分の意見をあらかじめ母国語で整理したりする時間が確保できます。ぶっつけ本番で、ネイティブの会話スピードについていきながら意見をまとめるのは至難の業です。

  2. ファシリテーターが「交通整理」と「場作り」を: 会議の進行役(ファシリテーター)の役割が極めて重要です。

    • グランドルールの設定: 会議の冒頭で「今日はどんな意見も歓迎します。間違いを恐れず発言してください」「全員が一度は発言することを目標にしましょう」といったルールを宣言し、心理的安全性を確保します。

    • 名指しで振る: 「皆さん、どうですか?」という漠然とした問いかけは、発言しにくい人にとってはプレッシャーです。「〇〇さんは、この点についてどう思いますか?」と一人ひとりに話を振ることで、発言のきっかけを作ります。

    • 議論の可視化: ホワイトボードやオンラインの共同編集ツール(Miro, Google Jamboardなど)を使い、出てきた意見をリアルタイムで書き出していきましょう。議論が「見える化」されることで、話の流れが追いやすくなります。

  3. 発言しやすい「仕組み」を作る: 口頭での発言が苦手な人のために、別の方法を用意します。

    • 付箋やチャットの活用: 「意見がある人は、この付箋に書いて貼ってください」と促したり、オンライン会議であればチャットでの発言を歓迎したりするのも有効です。

    • 事前アンケート: 「今回の議題について、事前にご意見があればこちらのフォームに記入してください」と、匿名で意見を集める方法もあります。


こうすれば解決できる!心理的安全性の高い会議の作り方


以下の表は、「沈黙の会議」を「対話の会議」に変えるための具体的なアクションプランです。

フェーズ

目的

具体的なアクションプラン

ファシリテーターの言葉がけ例

① 会議の前(準備段階)

情報格差をなくし、考える時間を与える

・会議の目的、アジェンダ、関連資料を前日までに共有する。 ・専門用語や略語には、簡単な注釈をつけておく。 ・(必要なら)事前に匿名で意見を募集する。

(メール文面)「明日の会議ですが、アジェンダと資料を添付します。特に〇〇の点について、皆さんのご意見を伺えればと思います。」

② 会議の冒頭(場作り)

心理的安全性を確保する

・会議の目的とゴール、時間配分を最初に説明する。 ・「どんな意見も歓迎」「他者の意見を否定しない」といったグランドルールを宣言する。 ・簡単なアイスブレイクで、場を和ませる。

「本日の目的は〇〇です。色々な視点が欲しいので、どんな小さなことでも結構ですので、ぜひ発言してください。」

③ 会議の最中(意見を引き出す)

全員が参加できる流れを作る

・「どうですか?」ではなく、「〇〇さん、いかがですか?」と順番に指名する。 ・外国人スタッフの発言後は、特に意識して肯定的な相槌を打つ。 ・意見が出にくい時は、数分間の「沈黙の思考タイム」を設ける。 ・議論が白熱したら、「一度整理しましょう」と交通整理する。

「ありがとうございます、面白い視点ですね!」「なるほど、〇〇という考え方ですね。もう少し詳しく教えていただけますか?」

④ 会議の最後(まとめ)

貢献への感謝と次のアクションの明確化

・出た意見を要約し、決定事項とToDo(誰がいつまでに行うか)を全員で確認する。 ・発言してくれた全員に対し、貢献への感謝を伝える。

「本日は活発なご意見ありがとうございました。特に〇〇さんからの視点は、新しい気づきに繋がりました。決定事項は〇〇ですので、各自アクションをお願いします。」


最新記事

すべて表示
なぜ、御社の外国人スタッフは定着しないのか?「仕組み」の前に作るべき、たった1つのこと

その「仕組み」、順序が間違っていませんか? 「せっかく採用したのに、すぐに辞めてしまった」 「国籍の違う従業員同士でグループができてしまい、うまくいっていない」 「指示を出しても、なかなか言うことを聞いてくれない」 外国人雇用に取り組む多くの企業様から、このような切実なご相談をいただきます。 真面目な企業様ほど、これらの問題を解決するために綿密な「マニュアル」を作ったり、「日本語教育」を強化しよう

 
 
 
「うちは大丈夫」は通用しない?不法就労が発覚する意外な5つのルートと捜査の裏側

ビザ申請を専門とする行政書士として多くのご相談を受ける中で、不法就労に関する相談も少なくありません。 その際、多くの経営者様が口にされるのが**「まさか、こんな些細なことからバレるとは思わなかった」**という言葉です。 「不法就労の摘発」と聞くと、入管の警備官が突然会社に踏み込んでくるシーンを想像されるかもしれません。しかし、実務上の感覚としては、最初から「不法就労」として捜査されるケースよりも、

 
 
 
【飲食店の皆様へ】神戸有名ラーメン店の逮捕事例に学ぶ。「不法就労助長」の代償と、今後5年間「特定技能」が採用できなくなる経営リスク

先日、神戸の人気ラーメンチェーン「神戸ラーメン第一旭」を運営する会社の社長や役員、そして 現場の店長を含む計6名 が、入管難民法違反(不法就労助長)の疑いで逮捕されました。 容疑は、留学生アルバイトに対して法定の「週28時間」を超えて就労させていたというものです。 https://www.kobe-np.co.jp/news/jiken/202511/0019748286.shtml 「うちは大丈

 
 
 

コメント


© 2019 HR BRIDGE

bottom of page