【会議が沈黙…】外国人スタッフが会議で全く発言してくれず、意見が引き出せない…
- takeshi kawamoto
 - 7月9日
 - 読了時間: 4分
 
「こんな困りごとありますよね。多様な視点を期待して外国人スタッフにも会議に参加してもらったのに、議論が白熱してくると下を向いて黙ってしまう。意見を求めても『特にありません』『皆さんと同じです』と返ってくるだけ。結局いつも同じ日本人メンバーだけで話が進んでしまい、何のために参加してもらったのか分からなくなる。」
その沈黙は、彼らに「意欲がない」からではないかもしれません。彼らの頭の中では、母国語で様々な意見が渦巻いているのに、**「言語の壁」「文化の壁」「心理的な壁」**という3つの大きな壁に阻まれて、発言できずにいる可能性が高いのです。「ネイティブの会話スピードについていけない」「上司に反対意見を言うのは失礼な文化で育った」「間違った日本語を話して、笑われたらどうしよう」といった不安が、彼らの口を重くしています。この壁を取り払う鍵は、会議の場を「意見を戦わせる場所」から「安心して発言できる場所」へとデザインし直すことにあります。
効果的な解決方法
活発な議論は、全員が安心して参加できる土壌があって初めて生まれます。その土壌を作るための具体的なアプローチは3つです。
会議の「前」が勝負!徹底した事前準備: 会議は始まる前から始まっています。最低でも会議の前日までに、アジェンダ(議題)と関連資料を共有しましょう。これにより、外国人スタッフは内容を予習し、辞書を引いたり、自分の意見をあらかじめ母国語で整理したりする時間が確保できます。ぶっつけ本番で、ネイティブの会話スピードについていきながら意見をまとめるのは至難の業です。
ファシリテーターが「交通整理」と「場作り」を: 会議の進行役(ファシリテーター)の役割が極めて重要です。
グランドルールの設定: 会議の冒頭で「今日はどんな意見も歓迎します。間違いを恐れず発言してください」「全員が一度は発言することを目標にしましょう」といったルールを宣言し、心理的安全性を確保します。
名指しで振る: 「皆さん、どうですか?」という漠然とした問いかけは、発言しにくい人にとってはプレッシャーです。「〇〇さんは、この点についてどう思いますか?」と一人ひとりに話を振ることで、発言のきっかけを作ります。
議論の可視化: ホワイトボードやオンラインの共同編集ツール(Miro, Google Jamboardなど)を使い、出てきた意見をリアルタイムで書き出していきましょう。議論が「見える化」されることで、話の流れが追いやすくなります。
発言しやすい「仕組み」を作る: 口頭での発言が苦手な人のために、別の方法を用意します。
付箋やチャットの活用: 「意見がある人は、この付箋に書いて貼ってください」と促したり、オンライン会議であればチャットでの発言を歓迎したりするのも有効です。
事前アンケート: 「今回の議題について、事前にご意見があればこちらのフォームに記入してください」と、匿名で意見を集める方法もあります。
こうすれば解決できる!心理的安全性の高い会議の作り方
以下の表は、「沈黙の会議」を「対話の会議」に変えるための具体的なアクションプランです。

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