【チャットツールが機能不全】テキストでのやり取りで、感情的な誤解が生じやすい…
- takeshi kawamoto
- 7月9日
- 読了時間: 4分
「こんな困りごとありますよね。業務連絡でチャットツールを使っているが、外国人スタッフからの返信が『了解です』『OK』だけだと、なんだか素っ気なく、冷たく感じてしまう。逆に、こちらが送った簡潔な指示が『怒っている』と受け取られてしまうことも。顔が見えないテキストだけのやり取りで、意図しない感情的な誤解が生まれ、職場の雰囲気がギクシャクしてしまう。」
そのギクシャク感、実は**テキストコミュニケーションに潜む「非言語情報の欠落」**が原因です。私たちは対面での会話において、言葉の内容だけでなく、声のトーン、表情、ジェスチャーなどから相手の感情を読み取っています。しかし、テキストにはそれがありません。そのため、同じ「了解です」という言葉でも、書いた側は「承知しました!」というポジティブな気持ちでも、受け取った側は「はいはい、分かりましたよ」というネガティブなニュアンスで解釈してしまう、といった誤解が頻繁に起こるのです。
効果的な解決方法
テキストでの誤解を防ぐには、「行間を読め」と相手に期待するのではなく、誤解の余地がない、むしろ「ポジティブな感情が伝わる」テキストコミュニケーションの共通ルールをチームで作ることが極めて有効です。
絵文字・リアクションスタンプを賢く使う: ビジネスチャットにおいて、絵文字は「おふざけ」ではありません。感情を補い、コミュニケーションを円滑にするための重要な「ツール」です。もちろん、TPOはわきまえるべきですが、「承知しました👍」「ありがとうございます!😄」のように、ポジティブな感情を伝えるシンプルな絵文字やスタンプの使用をチームの公式ルールとして推奨しましょう。これだけで、テキストの印象は劇的に温かくなります。
メッセージの最初と最後に「クッション」を置く: いきなり用件から入ると、命令のように聞こえてしまうことがあります。メッセージの冒頭には「〇〇さん、お疲れ様です。」と相手の名前を入れる。末尾には「よろしくお願いします!」「ありがとうございます。」といった一言を添える。この小さな習慣が、テキストに人間的な温かみを与えます。
ネガティブな内容は、テキストで送らない: これは鉄則です。**ミスへの指摘、注意、指導、その他ネガティブなフィードバックや、複雑で感情的な議論になりそうな話題は、絶対にテキストだけで完結させてはいけません。**必ず、対面や電話、ビデオ通話で直接話す場を設けましょう。テキストはあくまで「事実」や「依頼」を伝えるためのツールと割り切ることが大切です。
こうすれば解決できる!感情が伝わるチャットコミュニケーション・ルール
以下の表は、チーム内のテキストコミュニケーションにおける感情的な誤解を防ぎ、心理的安全性を高めるための具体的なルール例です。

コメント