【SNS採用の落とし穴】SNSでアプローチしても、なかなか採用に結びつかない…
- takeshi kawamoto
- 7月9日
- 読了時間: 3分
「こんな困りごとありますよね。『これからはSNS採用の時代だ』と聞いて、FacebookやInstagramのアカウントを開設。求人情報を投稿してみるものの、『いいね』は数えるほどで、応募はゼロ…。手応えのなさに、何が間違っているのか分からなくなってしまう。」
その原因は、SNSを単なる「求人広告の掲示板」として使ってしまっていることにあるのかもしれません。ユーザーがSNSに求めているのは、企業からの一方的な宣伝ではなく、共感できるストーリーや、中の人のリアルな息遣いです。特に外国人材は、働く場所の「雰囲気」や「人間関係」を非常に重視します。SNS採用を成功させる鍵は、「採用する」という意識から「ファンになってもらう」という意識へと転換し、未来の候補者と長期的な関係を築くコミュニティを育てる視点を持つことです。
効果的な解決方法
SNS採用は、種をまいて、水をやり、ゆっくりと育てていく農作業に似ています。すぐには収穫できなくても、続けることで着実に企業の資産となります。
目的とターゲットを絞る: まず「誰に(どの国・職種の候補者か)」「何を伝えたいか」を明確にしましょう。ターゲットによって、響くコンテンツや最適なSNSプラットフォーム(Facebook, Instagram, LinkedInなど)は異なります。
「求人」ではなく「共感」を生むコンテンツ: 発信する情報の8割は「お役立ち情報」や「職場の魅力」、2割を「求人情報」くらいのバランスが理想です。働いているスタッフのインタビュー、ホテルの舞台裏、周辺エリアのおすすめスポット紹介など、候補者が「ここで働いたら楽しそう」と感じるような、人間味あふれるコンテンツを心がけます。
「中の人」を見せる: 完璧に作り込まれたプロの写真よりも、少し不器用でもスタッフが笑顔で働いているスナップショットの方が、親近感が湧き、信頼に繋がります。「人事の〇〇です!」と顔と名前を出して発信することも非常に有効です。
継続と交流を止めない: 最も重要なのが「続けること」です。毎日でなくても構いません。週に2〜3回など、無理のない範囲で定期的に投稿しましょう。そして、届いたコメントやDMには、一つひとつ丁寧に返信し、双方向のコミュニケーションを大切にすることが、ファン作りの第一歩です。
こうすれば解決できる!外国人材に響くSNS運用プラン
以下の表は、SNS採用を成功に導くためのコンテンツ企画と運用の具体例です。これを参考に、貴社らしいアカウントを育ててみてください。
目的・ゴール | ターゲット像 | 主要プラットフォーム | コンテンツの方向性 | 投稿内容の具体例 | KPI (目標指標) |
自社の認知度向上と採用ブランディング | ・日本での就職を考えているアジア圏の若手層 ・ホスピタリティ業界に興味がある学生 | Instagram / Facebook | ビジュアル重視ホテルの華やかさや、働くスタッフの「楽しそうな雰囲気」を伝える。 | 【社員紹介】 「#ホテルの先輩」シリーズで、外国人社員のインタビュー(仕事のやりがい、休日の過ごし方など)を投稿。 【舞台裏紹介】 季節の装飾の準備風景やまかない飯、チームの誕生日会など、リアルな日常をストーリー機能で発信。 【お役立ち情報】 「先輩社員が教える大阪のおすすめスポット」など、仕事以外の情報も提供。 | ・フォロワー数 ・エンゲージメント率(いいね、コメント、保存数) ・プロフィールへのアクセス数 |
専門職・経験者のダイレクトリクルーティング | ・マネジメント経験のあるホテル経験者・特定技能での転職を考えている人材 | LinkedIn / Facebook | 信頼性・専門性重視企業のビジョンやキャリアパス、業界での専門性を示す。 | 【キャリア情報】 「当ホテルで描けるキャリアパス」や研修制度について詳しく解説。 【社員インタビュー】 マネージャー層のインタビューで、仕事の哲学やビジョンを語ってもらう。【業界情報】 「総支配人が語る、これからのホテル業界」など、専門性の高いコンテンツを発信。 | ・採用サイトへの流入数 ・DMでの問い合わせ件数 ・スカウトメッセージへの返信率 |
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