「ちゃんと評価して!」外国人社員のホンネ、給料と昇進の不満を解消するには?
- takeshi kawamoto
- 7月18日
- 読了時間: 3分
① このようなことで困ったことはありませんか?
「自分の頑張りが正当に評価されていない」「昇進の基準が曖昧で、この会社での将来像が描けない」。外国人社員から、このような本音を打ち明けられた経験はありませんか。彼らの多くは、日本の職場に根強く残る年功序列の風土や、評価基準の曖昧さに大きな戸惑いと不満を感じています。特に、母国や他の国での就労経験がある優秀な人材ほど、成果に基づいた公正な評価を求める傾向が強く、この不満はモチベーションの低下、ひいては早期離職に直結する深刻な経営課題です 。
② このような事が原因かも?
この問題の根底には、日本特有の「メンバーシップ型」雇用と、多くの国で標準となっている「ジョブ型」雇用の根本的な思想の違いがあります。外国人材は、自身の「職務(ジョブ)」と、それによってもたらされた「成果」に基づいて評価され、明確なキャリアの道筋(キャリアパス)が示されることを期待しています。一方で、日本の伝統的な評価制度は、個人の明確な成果よりも、チーム全体への貢献度や協調性、勤続年数といった、定性的で曖昧な要素が重視されがちです。この「評価のものさし」そのものの違いが、外国人社員に「不公平だ」という感覚を抱かせ、深刻な不満を生み出す最大の原因となっています 。
③ その解決方法とは
解決の鍵は、評価制度の「見える化」と「公平性の担保」にあります。
まず、役職や等級ごとに求められる役割、具体的な目標、必要なスキルを明記した「キャリアパス(キャリアラダー)」を作成し、全社員に公開しましょう。これにより、社員は「何を達成すれば次のステップに進めるのか」を具体的に理解できます。
次に、評価項目を「頑張り」や「意欲」といった主観的なものではなく、「売上目標達成率120%」や「新規顧客獲得数5件」といった、誰が見ても判断できる客観的な指標(KPI)に見直すことが重要です。
そして、最も大切なのが、評価結果を一方的に通知して終わりにするのではなく、上司と部下による1on1の面談の場を設け、評価に至った理由を丁寧に説明し、本人の自己評価も聞きながら、次の半期や一年間の目標を「一緒に」設定することです。この対話のプロセスが、評価への納得感と、次への成長意欲を育みます 。
④ 原因と解決策のまとめ

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